年末年始や忘年会など、普段よりも多くの人が集まる機会が多くなりますよね。華やかな席に蟹を食べる人も多いと思います。
でも、蟹ってどのくらいの量を買えばいいの?
家族4人、カップル、一人暮らし…親戚が集まって何十人…「しまった!足りない!」「余ってしまった…」など、失敗しないために食べる人数に合わせた適切な量の蟹を注文したいですよね。
実は蟹は種類や注文する店舗によって、サイズや重さがちがうんです。
今回は、人数や用途に合わせてどのくらいの量の蟹を注文すればいいのか、わかりやすくご紹介します!
蟹の数え方について
蟹を注文する前に、正しい蟹の数え方を知っていますか?
蟹には主に2種類の数え方があります。
②生きていない蟹「1杯、2杯…」
蟹は生きているかいないかで数え方がかわります。
活きガニを買う場合は「匹」をつかいますが、冷凍蟹やボイルした蟹などは全て「杯」をつかいます。
「杯」という数え方には諸説ありますが、代表的な説をご紹介すると…
- 甲羅を裏返すとまるでお椀のようにみえて、お酒を飲むときにつかう盃に似ていることからこの数え方になった
- 江戸時代の漁師たちが蟹を「まぐさ桶」という桶に入れていたことから、桶の数え方「杯」がそのままつかわれている
また「1盃」「1枚」「1尾」など、地域によって独特な数え方をする場合もあります。
他にも、加工方法などで数え方がかわることもあります。
- 半分にした蟹(半身):「1肩」(=蟹2肩で蟹1杯分)
- 胴体からカットされた足や爪先:「1本」
通販などで注文するときは「杯」「肩」「本」などの数え方をよくつかうので、覚えておくといいでしょう。
蟹を通販で買うときの量とサイズについて
最近は「kg」表記の通販サイトも増えてきましたが、通販で蟹を買うときによく目にするのが「M」や「L」といったサイズ表記です。
これは洋服のサイズなどと同様で、「S」<「M」<「L」の順で大きく、また「2L」「3L」などアルファベットの前につく数字が大きければ大きいほど、サイズの大きな蟹となります。
カニ足「L」サイズ:2肩/1kg(1肩につき約500g)
サイズの定義となる重さは、販売店舗によって独自に決定されています。とあるお店では「3M」サイズでも、別のお店では「2L」サイズということや、同じ重さでも「S」サイズが「2杯」の場合と「L」サイズが「1杯」の場合もあるので注意が必要です。
販売店舗のページやサイトにアクセスし、サイズによる重さの定義について確認するのがオススメです。
また、「kg」表記の場合、蟹は茹でる前と茹でた後で重さがかわるので注意が必要です。
茹でると蟹の水分が抜けるので、重さは少し軽くなります。ボイルした蟹を注文するときは、茹でる前の重さなのか、茹でた後の重さなのか、できれば確認するようにしましょう。
人数ごとの一般的な注文量の目安
1人前 | むき身(ポーション)の場合:500g 殻つきの場合:700〜800g |
2人前 | むき身(ポーション)の場合:1kg 殻つきの場合:1.5kg |
4人前 | むき身(ポーション)の場合:2kg 殻つきの場合:3kg |
1人あたり500gを一般的な量として考えるとわかりやすいです。殻つきの場合は殻の重さも合わせて考えるのがポイントです。
あくまで一般的な目安量なので、例えば「普段から食べる量が多い」など食べる人の好みや体格に合わせて調節するようにしましょう。
例えば、高校生など食べ盛りのお子さんがいる家庭は少し多めに、女性ばかりの女子会などは少し少なめにするのをオススメします。
多く注文しすぎて余ってしまった分は、他の料理にするなど活用方法はたくさんあるので、そこまで心配しなくても大丈夫。
カニ鍋やカニしゃぶなどは普通より食べる量が多くなる可能性があるので、あらかじめ多めの量を注文するのがポイントです。
蟹の種類ごとの注文量の目安
一般的な人数ごとの注文量をご紹介しましたが、蟹は種類によって体格や特徴がちがうため、種類ごとの注文量の目安も把握しておくとイメージがしやすくなります。
(サイズと重さの定義は店舗によってかわるため、一例としてご紹介します。)
■タラバガニ
サイズが大きいタラバガニは、1肩で大人2人分(1肩:1〜1.5kg)と考えましょう。
Sサイズ(500g)の場合は大人1人前、Mサイズ(1kg)は2人前、Lサイズ(1.5kg)は大人4人前のイメージです。
越前ガニのメス・せいこガニは小さめなのでSサイズ150g、Mサイズ300g程度を目安にするといいでしょう。
また、タラバガニには「R」「L」という産地を区別するための表記もあります。
「L」がつくもの:ロシア、アラスカなどのオピニオン種
R表記のものは一般手に希少価値が高い蟹と言われています。
■ズワイガニ
足が細長く胴体もあまり大きくないズワイガニは、Sサイズ(350g)、Mサイズ(500g)の場合は大人1人前、Lサイズ(1kg)の場合は大人2人前、4人前の場合はLサイズを2杯注文するイメージです。
■毛ガニ
毛ガニは、蟹味噌と身の配分が大切です。1杯の重さはだいたい400〜600gですが、蟹味噌をたのしむなら400g、身もたのしみたいなら600gの大きめのものを注文するのがオススメです。1杯で1人前が目安です。
■花咲ガニ
トゲが特徴の花咲ガニは、Mサイズ(600g)の場合大人1〜2人前、Lサイズ(1kg)の場合は大人2人前、LLサイズ(1.5kg)の場合は大人3〜4人前のイメージです。
まとめ
以上、人数や種類によるカニの注文量の目安でした。
人数に合わせて蟹を注文するときのポイントをまとめると…
・サイズと重さの定義は店舗ごとにちがう
・茹でてあるのか、殻つきなのかで重さがかわるので注意
・蟹の種類と特徴によってサイズと重さのイメージがかわる
用途や好みに合った量の蟹を知ることで、「足りない」「余ってしまう」といった失敗を最小限に防ぐことができます。
通販で蟹を注文するときは、ぜひ参考にしてみてくださいね!