冬といえば、蟹の季節!年末年始や忘年会など、通販や贈り物で蟹を手に入れる機会も多くなります。
せっかく届いた蟹、絶対おいしく食べたいですよね。でも、届いた蟹を見ただけではどの食べ方が一番おいしいのかわかりません。
実は、蟹は種類や部位によってオススメの食べ方があるんです。好みや目的に合った食べ方や調理法を知れば、蟹を最大限にたのしむことができます。
今回は、蟹のおいしい食べ方について、わかりやすくご紹介します!
蟹の種類、部位別!食べ方のオススメ
蟹には茹でる、焼く、鍋にする…さまざまな食べ方があります。まずは蟹の種類と部位別、オススメの食べ方を紹介します。
種類別の食べ方
■ズワイガニ
シンプルに茹でて食べるのがおいしいです。また、身だけでなくズワイガニの蟹味噌は他の蟹に比べて臭みが少なく淡白な味が特徴です。蟹味噌が苦手な人にも食べやすいのでオススメです。
■タラバガニ
足にぎっしりと身がつまっているタラバガニは、茹でて食べるのもいいですが、カニ鍋やカニしゃぶにするのがオススメです。
■毛ガニ
毛ガニは蟹味噌が濃厚でおいしいのでぜひ茹でた身を蟹味噌に絡めて一緒に食べるのがオススメです。
■活きガニ
活きたままの状態で届いた活きガニなら、ぜひ生でお刺身として食べるのがオススメです。活きガニの新鮮さと風味を最大限に楽しむことができます。
部位別の食べ方
■カニ足(棒肉)
カニ足はプリプリとした食感と食べやすい形状を活かすために、茹でて食べたり、カニ鍋やカニしゃぶにするのがオススメです。
■肩肉
しっかりした食べ応えのある身がつまった肩肉は、炊き込みごはんにしたり、豆腐や春雨などと煮込んで食べるのもオススメです。
■ボンボリ、ナンバン
カニ足の関節部分にあるボンボリや、爪の下の細い殻に入っているナンバンなどは、身がかためで水分も少ないため、チャーハンの具にしたり、蟹味噌と絡めて食べるのがオススメです。
蟹の調理方法について
どの食べ方にするか決まったら、次は調理です。下処理の方法から、茹でる、焼く、蒸すなどの調理方法までわかりやすく紹介します。
蟹の調理方法・下処理編
■むき方(カニ足)
- カニ足を関節のところで2つにカットする。かたい部分を無理にカットしようとせず、やわらかい部分をカットするようにするようにしましょう。
- 殻の白い方を縦にカットしていきます。白い方がやわらかく、トゲも少ないのでカットしやすいです。片側からだけではなく、両側から少しずつカットしていくのがコツ。
- カットしたところから殻を割るようにパカっと開くと綺麗に身がとれます。
ハサミがない場合、胴体ではなく足先に近い部分を折るのがコツ。身が健とつながっているので、ひっぱられてするりと取り出すことができます。
■むき方(胴体編)
- 胴体を裏返して、縦に2等分します。
- 足に向かって放射状にのびた割れ目にそってハサミでカットする。
- フタのようにパカっと開き、中の身をスプーンなどでほじって取り出す。
蟹の調理方法・調理編
■茹でる
生の蟹の場合(ボイルしてある冷凍蟹の場合は、解凍するだけで大丈夫です)
- 生の蟹を10〜15分ほど冷水につけておく。
- 蟹がすっぽり隠れる大きさの鍋に水をたっぷり入れ、塩を1リットルにつき30グラムほど入れて火にかける。
- 沸騰したら、蟹を入れ15〜20分くらい茹でる。
- 身が赤く色づいたら取り出して、同じ量の塩を入れた氷水に入れて引き締める。
- 冷水で軽く塩気を流してできあがり。
茹でた蟹をあつあつのまま食べたいと思う人もいると思いますが、氷水に入れた方が身がぎゅっと引き締まり、殻から身がとれやすくなるのでおいしく食べられます。
しょうゆベースのつゆにつけて食べるのがオススメです。
■焼く
①カニ足の場合:殻を下にして網の上で焼く
胴体の場合:アルミホイルに包み、ガスグリルで焼く
②カニ足の場合:カニ汁が白くなり殻に焦げ目がついたら食べごろ
胴体の場合:15〜20分くらい焼いたら食べごろ
焼きガニは焼きすぎてしまうと身がかたくなったり、殻から身がとれなくなってしまうので、おいしく食べるにはタイミングが大切なポイントです。
網やガスグリルがない場合、ガスレンジやホットプレートでも代用できます。焼きあがったらレモンやバターをかけて食べるのがオススメです。
■蒸す
①冷凍蟹の場合:解凍後、甲羅を下にして蒸し器に入れ、10〜15分ほど蒸す。
②生の蟹の場合:タワシなどでゴミを綺麗にとりのぞき、甲羅を下にして蒸し器に入れ、10〜15分ほど蒸す。
姿ごと蒸すとき足が邪魔になる場合は、輪ゴムなどで縛ると蒸しやすくなります。
焼きガニよりも手間と時間がかかりますが、ふっくらとした食感がたのしめるのでオススメです。
蒸し器の中に入れる水の量が多いと蟹に水がしみてしまうので注意が必要です。
蒸し器がない場合は、蟹が入る大きさの鍋に深めの皿を入れることで代用できます。
オススメの蟹料理
調理方法の次は、オススメの蟹料理を紹介します。
■カニ鍋
冬といえばやっぱり鍋ですよね。カニ鍋は、蟹の出汁も取れるので蟹を余すところなく堪能することができます。
シンプルに昆布出汁で食べてもおいしいですが、白味噌が蟹の出汁にマッチするのでオススメです。
白味噌の場合、とろろポン酢をつけ汁にするとフワッとした食感が増してさらにおいしく食べられます。
■カニ雑炊
カニ鍋で残った汁にごはんを入れたカニ雑炊も、鍋のシメとして定番です。もし残った汁が多い場合、あさり出汁と合わせてクラムチャウダーにするのもオススメです。
■カニピラフ
カニチャーハンは定番ですが、茹でた蟹をオリーブオイルやコンソメ、玉ねぎなどの野菜と混ぜ、お米と一緒に炒めて蟹ピラフにするのもオススメです。最後にレモンを少し絞るのがさらにおいしく食べれるポイントです。
■カニとアボカドのサラダ
蟹の甘味は、濃厚なアボカドと非常に相性がいいんです。レモン汁、マヨネーズ、クリームチーズなどと一緒に和えれば、お酒にも合う簡単おつまみになります。茹でた蟹が余ってしまったら、ぜひ試してみたい一品です。
蟹を食べるときの注意点
実は、蟹は細菌などが繁殖しやすい食べものです。
おいしく食べるための大前提として、鮮度と賞味期限に注意しましょう。
解凍してからしばらく経ってしまったり、賞味期限が過ぎた蟹は危険なので絶対に食べないようにしましょう。
また、蟹を食べるときは甲殻類アレルギーにも注意が必要です。
蟹は忘年会など人が集まる華やかな席で食べることも多いため、自分や他人の異変に気づきにくく、対応が遅れて大事にいたってしまう場合があります。
子供だけではなく、大人でも突然発症することもあるので注意が必要です。
アナフィラキシーショックも起こしやすいアレルギーなので、「甲殻類アレルギーかも?」と思ったら、すぐに食べるのを中止して、ためらわず病院を受診するようにしましょう。
【甲殻類アレルギーの症状】
・唇がしびれる
・喘息のような症状で呼吸困難になる
・胃が痛くなって嘔吐したり、腹痛や下痢になる
蟹を食べてすぐに症状がでる場合がほとんどですが、中には数時間後や翌日に症状がでる場合もあります。症状がでた場合は、大人は内科、子供は小児科を受診しましょう。
まとめ
蟹のおいしい食べ方をご紹介しました。
蟹を食べるとき、1つの食べ方だけで飽きてしまった経験のある人も多いのではないでしょうか?蟹には定番の食べ方だけではなく、さまざまな調理方法や料理があります。
今回ご紹介した調理方法や料理を参考にして、蟹を最後までたのしく、おいしく堪能してくださいね!